「軽貨物で独立開業すれば、高収入も夢じゃない!」
確かに、軽貨物のドライバーの中には、月収100万円を超える人も存在します。ただし儲かるといっても、それは徹底した効率化やコストカットの結果であることを忘れてはいけません。
日々の努力を怠ると、投じた労力の割に手取りが少なくなってしまうのが、軽貨物運送業の世界です。
月収100万円越えなんて、スゴイね!
夢のある話だね!だけど重要なのは手取りだよ。軽貨物運送業は、収入も多いけどコストも多いから、徹底したコスト対策が必要なんだ。
そこでこの記事では、黒ナンバードライバー19人への取材をもとに、small biz運営チームが軽貨物運送業の収支を徹底解剖!「軽貨物運送業は儲かるか」をテーマに、リアルな数字を明らかにしていきます。さらに、しっかりと稼ぐための方法を、余すところなくお伝えします。
軽貨物で本当に儲かる? 平均年収と働き方の実態

まず、軽貨物の黒ナンバードライバーの平均的な年収を見てみましょう。一般的には350万円~400万円程度と言われています。月収にすると20万円~50万円くらいですね。
ただし、これはあくまで「平均」。中には年収1000万円を超えるドライバーもいれば、副業として月に数万円しか稼げないドライバーもいるのが実情です。
では、この収入の差はどこから来るのでしょうか? 大きな要因のひとつとして、「働き方」の違いがあります。
収入を左右する3つの働き方

軽貨物運送業には、主に3つの働き方があります。
宅配
個人宅への配送が中心。配達個数に応じた出来高制が多いです。1個150円で1日100~150個配達するようなイメージですね。効率よくこなせば高収入も狙えますが、不在による再配達も多く、体力勝負な面があります。
定期便(ルート配送)
決まった曜日・時間に特定の企業などへ配送します。企業間の配送(企業配)がこれにあたります。日給制や半日契約が多く、収入が安定しやすいのがメリット。相場は1日18,000円~20,000円程度ですが、スポット便に比べると単価は低めです。
スポット便
緊急性の高い荷物など、単発で発生する配送依頼。突発的な依頼が多く、時には県をまたぐ長距離輸送も。緊急性が高いため単価は高い傾向にありますが(1回5万円超えも!)、依頼が不定期なので、これだけで安定収入を得るのは難しいでしょう。
成功している黒ナンバードライバーの多くは、定期便で安定収入を確保しつつ、空き時間にスポット便や宅配を組み合わせて収入アップを図っています。自分の目指す収入や働き方に合わせて、最適なバランスを見つけることが重要です。
業務委託プラットフォームの手数料に注意!

多くの黒ナンバードライバーは、運送会社や配送マッチングプラットフォーム経由で仕事を得ます。その際、手数料(ロイヤリティ、仲介手数料など)が発生することを忘れてはいけません。これは売上から引かれるため、収入に直接影響します。
手数料率は契約先によりますが、売上の10~20%が一般的。この手数料率の違いも、最終的な収入を左右する大きなポイントです。
仕事を受けるのにも、手数料がかかっちゃうんだね!
そうだね。手数料は契約先によって違うから、いくつか比較検討してみよう!
月商45万円の手取り額は?リアルな収支シミュレーション

では、実際にどれくらいの利益が出るのか、具体的な数字で見てみましょう。 ここでは、副業ではなく、軽貨物運送業だけで稼いでいる黒ナンバードライバー19人への取材をもとに作成した、おおよその収支シミュレーションを紹介します。月商(月間の売上)が450,000円であった場合に、そこからコストを引いて、どのくらいの手取りが手元に残るのかを見てみましょう。
【シミュレーションの前提】
業務委託手数料:売上の15%
車両:リース契約(月額28,000円、税金込みと仮定)
稼働:フルタイム相当
走行距離:2,500km/月
地域:都市部(大阪などを想定)
| 項目 | 金額(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 売上(Gross Revenue) | 450,000 | 月間総売上 |
| (-) 業務委託手数料 (15%) | 67,500 | プラットフォーム等への支払い |
| = 実質売上 | 382,500 | 手数料控除後の売上 |
| (-) 経費合計 | ||
| 車両リース料 | 28,000 | |
| 燃料費 | 27,100 | 2,500km, 17km/L, 184円/L |
| 任意保険料 | 13,000 | 事業用(黒ナンバー)は必須! |
| メンテナンス費 | 7,500 | オイル、タイヤ、その他消耗品・予備費 |
| 駐車場代(月極) | 15,000 | 都市部想定 |
| 配達先駐車代 | 3,000 | コインパーキング等 |
| 高速道路料金 | 5,000 | スポット便等での利用 |
| 通信費 | 8,000 | スマホ・ナビアプリ等 |
| 消耗品費 | 2,000 | 作業用品、事務用品等 |
| 貨物保険料 | 5,000 | 荷物事故への備え |
| 会計ソフト代 | 1,500 | 経費管理・確定申告用 |
| = 経費合計 | 115,100 | 事業運営に必要なコスト |
| = 事業利益(税引前利益) | 267,400 | 実質売上 – 経費合計 |
このシミュレーションでは、月商45万円であった場合、手取りは約267,400円となりました。 これは、最初に得た月商(45万円)の約59%です。残りの約41%は、業務委託手数料(約15%)や、車両関連費・運営費などの事業経費(約26%)として消えていく計算です。
ここからさらに、国民健康保険料、国民年金保険料、所得税、住民税なども必要になることに注意しましょう。
経費が4割くらいかかっちゃうんだ…思ったより厳しいね。
でも経費は工夫次第で削減できるからね。軽貨物運送業の世界でも、業務効率化とコスト削減は重要なテーマなんだよ。
軽貨物運送業はコスト管理が特に重要

先ほどのシミュレーションを見て、「収入が高くても、コストも高いな…」と思ったかもしれません。確かにそうで、軽貨物運送業をするなら、効率的な運送ルートの確保もさることながら、いかにコストを減らすかも重要なポイントになってきます。
シミュレーションの中で、特にコストが大きく感じたのは、車両リース料(28,000円)、燃料費(27,100円)、任意保険料(13,000円)、メンテナンス費(7,500円)ではないでしょうか。
リース会社の中には、車両リース料を低く抑えた上で、メンテナンス費も含まれるプランもあります。またカーリース利用者専用の任意保険に安く加入できるケースもあるので、複数の会社を比較してみるのをお勧めします。
燃料費についても、古い車より新しい車の方が燃費が良いので、長い目で見て、中古車を買うよりも新車をリースした方が安くなるケースも多いです。
リース契約って本当にお得なの?
事業規模にもよるけど、特に事業をこれから始めるっていうときにはオススメだね。税務申告も簡単になるよ。
軽貨物で「儲かる」ための6つの鉄則

さいごに、どうすれば軽貨物運送業でしっかりと利益を出し、「儲かる」状態を維持できるかを見てみましょう。今回取材した19人の黒ナンバードライバーが実際にやっていることやアドバイスを聞いてみました。 ぜひ、これからの事業のご参考に!

自分の「強み」を作り、専門性を確立!
(軽貨物運送業歴4年目のSさん)
ただ運ぶだけでは価格競争に巻き込まれやすいです。例えば「〇〇エリアに滅法強い」「冷凍・冷蔵輸送が得意」「緊急配送なら任せろ」「IT機器の設置まで行う」など、他のドライバーとの差別化を図れる専門性を持つことが大事。それが高単価案件の獲得や、指名での依頼につながっていきます。

案件獲得は一箇所だけでなく、多様化を!
(軽貨物運送業歴5年目のTさん)
大手プラットフォームだけに頼らず、自分で営業して直接契約を獲得したり、複数のマッチングサービスを利用したり、同業者と連携したりすべきです。複数の収入源があれば、ひとつの柱が揺らいでも他でカバーできるので、安定収入につながります。

「運ぶだけ」でなく、営業力・交渉力も必要!
(軽貨物運送業歴2年目のOさん)
ただ依頼された荷物を運ぶだけでは、単価は上がりません。荷主のニーズを的確に把握し、自分のサービスの価値をしっかり伝え、時には適正な運賃を交渉する力も必要です。儲けを安定されるには、信頼関係を築いて「あなたに任せたい」と思わせるコミュニケーション能力も重要です。

徹底した時間管理と効率的なルートを探る!
(軽貨物運送業歴5年目のKさん)
軽貨物運送業は、1分1秒が収益に直結します。 配車アプリやナビだけに頼らず、経験に基づいた抜け道や交通状況の予測、荷物の積み降ろし時間の短縮など、常に効率を追求すること!1日の配送件数を最大化することが、そのまま収入増になるので、無駄な時間はコストだと肝に銘じましょう。

徹底的に顧客満足度を追求する!
(軽貨物運送業歴2年目のYさん)
黒ナンバーで仕事をしていくなら、リピートと紹介が生命線です。 荷主はもちろん、配送先の担当者や個人のお客様に対しても、丁寧で誠実な対応を心がけること!挨拶、時間厳守、荷物の丁寧な扱いは基本中の基本です。満足度が高ければ、リピートオーダーや紹介につながり、安定した仕事が確保できるようになりますよ。

車両はリースに。「コスト×稼働率」を重視!
(軽貨物運送業歴4年目のKさん)
乗り換え時に、購入からリースに切り替えました。初期投資がかからず、毎月の支払いを経費にできる面で、リースの方がオススメです。メンテナンス込みのプランを選べば、突発的な修理費リスクを気にしなくて良くなりますし、常に整備された車両で稼働できるのは大きいです。中古車を買うより、新しい車をリースした方が燃費も良く、故障も少ない。結果的に稼働率が高くなって、収益性も向上します。
まとめ
軽貨物運送業では、確かに月収100万円超えも可能ですが、簡単なことではありません。19名の黒ナンバードライバーへの取材から、収支構造と成功のポイントを見てきました。
平均年収は350万円~400万円で、働き方と契約内容で大きく変動します。月商45万円の場合、経費を差し引いた手取りは約26.7万円。コスト管理が収益の鍵となります。
成功するドライバーは以下の6つを実践しています:
- 専門性を確立する
- 案件獲得ルートを複数持つ
- 営業力・交渉力を磨く
- 効率的な時間管理とルート開拓
- 顧客満足度を重視する
- 車両コストと稼働率の最適化
軽貨物運送業は楽な仕事ではありませんが、明確な目標と戦略、そして地道な努力があれば、高収入は十分実現可能です。このリアルな数字と成功の鉄則を参考に、ぜひビジネスを成功させてください!
この記事は、Small biz運営チームが作成しました。





