軽貨物運送業を始めるときには、一般用の黄ナンバーから事業用の黒ナンバーに変更する必要があります。
そのときに必要な届出書類のひとつが、貨物軽自動車運送事業運賃料金表。
これは事業者として請け負う仕事の料金体系を示す重要な書類です。

ただ、初めて軽貨物運送業を始めるのに、どんな運賃が適切なのか……わかりにくいところですよね?
そこでこの記事では、未経験の方でも分かりやすいように、軽貨物運送の料金相場と決め方について詳しく解説していきます。
黒ナンバーを取得しようとしている人は必見!
貨物軽自動車運送事業運賃料金表の記入例
まずは貨物軽自動車運送事業運賃料金表の記入例を見ていきましょう。
実際の書類では、以下のような項目を記入する必要があります。
この用紙をそのまま書き写してもいいの?
もちろんOK。ただこの料金表は、国土交通省のHPにあった見本なんだけど、ちょっと低めの設定かもね。「地域名 軽貨物運賃」などで検索して、地域の相場を確認した方がいいよ。
それでは、この用紙の記載内容について見ていきましょう。
軽貨物運送の基本料金体系
軽貨物運送の料金では、次のようなことを記入していきます。
①距離制運賃
②時間制運賃
③諸料金
④各種割り増し運賃
次ではそれぞれの料金について、具体的な相場と設定を紹介していきます。
基本料金の相場と設定のポイント

距離制運賃とは
距離制運賃は、配送距離に応じて料金が設定される最も一般的な料金体系です。
たとえば大阪の場合、1kmあたり150円~200円程度に設定されていることが多いです。
配送距離が長くなると、距離に応じて単価を下げていくのが一般的です(50km~100kmまでは170円、100km以上は150円というように)。
また、最低距離の設定も重要な検討事項です。10kmまで2,000円から受注するのか、30kmまで6,000円から受注するのかで、収入が大きく変わってきます。
最低距離を低めに設定すれば受注機会は増えますが、採算の合わない仕事も増えるリスクがあります。
一方、最低距離を高めに設定すれば収益性は上がりますが、仕事の数が減る可能性があるため、自分の営業戦略に合わせて慎重に検討しましょう。
時間制運賃とは
時間制運賃とは、2時間や8時間などの時間単位で車両を貸切状態にする料金体系です。
都市部での配送など、渋滞や混雑が予想されるエリアで仕事を受ける際は、配送時間に応じて料金が発生する時間制運賃の採用を検討しましょう。
つまり、配送エリアの特性に応じて距離制と時間制を使い分けるということです。大阪の場合、2時間までの時間制運賃を5,000円程度とし、30分延長するごとに1,250円を加算する料金設定が多いです。
なるほど、ときには距離制と時間制の使い分けも必要なんだ。
配送エリア別に運賃を設定するのもアリだよ。お客様にとっては明瞭会計で、仕事を依頼しやすくなるかもしれないね!
諸料金とは
諸料金とは、距離制運賃や時間制運賃とは別に発生する追加料金のことです。主に待機料金、積み降ろし作業料、その他の附帯業務が含まれます。
例えば、待機時間が30分を超えた場合は30分ごとに1,000円程度、積み降ろし作業は15分を超えると15分ごとに500円程度など、状況に応じた設定をしましょう。
各種割り増し運賃の設定
軽貨物運送業では、基本料金に加えて様々な状況に応じた割増運賃を設定する必要があります。これは配送の時間帯や作業内容、地域特性などによって発生する追加的なコストを適切にカバーするためです。以下、主な割増運賃の種類と設定例を見ていきましょう。
時間帯による追加料金
- 早朝・深夜(18:00~6:00)の時間帯は、基本料金の3割増し
- 土日祝日、お盆、年末年始は基本料金の2割増し
貨物による追加料金
- 冷凍・冷蔵品は基本料金の2割増し
- 重量物(50kg以上)は基本料金の3割増し
- 精密機器・壊れやすい商品は基本料金の2割増し
作業と待機に関する料金
- 荷扱い料金は1件目まで基本料金に含まれ、2件目から1件につき2,000円加算
- 宵積み(保管)は1日単位でプラス2,000円~
距離と地域に関する料金
- 積地が配車センターから15km以上離れている場合は別途運賃加算
- 関空・淡路島・四国地方などの橋代は往復料金が別途必要
その他の追加料金
- 有料道路料金、駐車料金は実費請求
- 貴重品・高価品の配送は割増料金適用
- キャンセル料:積地でのキャンセルは5,000円、当日キャンセルは4,000円
- 消費税は別途請求
まとめ
軽貨物運送の料金設定は、事業の収益性を大きく左右する重要な要素です。
黒ナンバーを取得して軽貨物運送事業を始める際は、基本料金(距離制・時間制)と諸料金、そして各種割増運賃をバランスよく設定することが大切です。
料金設定の際は、地域の相場を十分に調査し、自社の営業戦略に合わせた料金体系を構築しましょう。
また、配送エリアや時間帯、貨物の特性など、様々な状況に応じた柔軟な料金設定ができるよう、あらかじめ準備しておくことをオススメします!
この記事は、Small biz運営チームが作成しました。






